VUCAな時代に適応した製品開発プロセス
VUCAな時代における製品開発の考え方、技術資産の重要性、OODAループによる未来予測など、優日堂Labがご提供するノウハウが、あなたの製品開発をサポートします。

優日堂Labは、お客様とともに未来を創るパートナーです。ご一緒に、より良い社会の実現を目指しましょう。
特に、生成AIの進化は目覚ましく、その可能性は無限大です。私たちは、生成AIを最大限に活用し、お客様のビジネスを革新的に変革するためのソリューションを提供してまいります。

VUCAな時代に適応した製品開発プロセス

優日堂 Labの概要

製品の開発には、電子回路設計や電子部品に対する知識、電子部品同士のデータ通信方式、製品として動作させるプログラミング、安全性を高めるフェールセーフ、データや情報を送受信するネットワーク、無線通信、各種ノイズ対策などの経験や専門知識が必要になります。

量産設計では、「安定した」「再現性が無ければ、技術とは言えない」のです。
設計品質、製造品質、ユーザビリティ、UI(ユーザーインターフェース)/UX(ユーザー体験)、人間工学なども考慮し、設計に反映し製品化しなければなりません。FMEA、FTA、各種フレームワーク、QC7・・・キリがないほど手法があります。
ネットや書籍から情報を得たり、生成AIを活用することでハードルは下がると思われがちです。
しかし、これらは、そんなに容易いわけではなく、開発・設計される方々は日々大変なご苦労をされていると思います。皆様お疲れ様です。
あと、残り10%で完成。この10%が重たく、開発負荷の100%に感じる事は多々あるのではないでしょうか。
この残り10%を克服する、乗り越える、やり遂げる。大変お疲れ様です。

Labでは、主にRaspberry Pi pico Wに各種センサーや駆動系部品を組合せ、環境のモニターやデータ取得・蓄積、条件による自動制御を実現させ、pico Wに内蔵されているwifi通信機能を活用することで、IoT(Internet of Things)も実現していきます。
これらは「2025年の崖」と言われているDX(デジタル変革)の導入支援にもなります。
スマートスピーカー、スマートホーム、メカトロニクス、ロボティクス、自律走行車両などに活用でき、応用できる業界も多岐に渡り、既に多くの製品、サービスがありますが、日本の導入実施率は世界に比べて周回遅れどころか、2,3周遅れになっています。
生産性が低い日本というレッテルも貼られています。OECD加盟38カ国中27位。悔しい限りですよね。

急激に進化し続けている生成AIと組み合わせることで、さらにより良い方向に向かっていける世界が広がります。
日本発の生成AIもあります。
あらゆる目的に対応しやすくなり、便利さ、データによる確からしさや予測・予兆、遠隔での確認・操作、省〇〇化、効率化などに期待が高まります。

これらは、「人や環境に優しい日々を提供する」こと、「得られる」ことになり、働き方改革、健康経営、人財確保・獲得、SDGsにも繋がっていきます。

良識ある開発者

良識ある開発者、設計者、生産部門、品質部門の皆様は、法律や犯罪、倫理・道徳に抵触しない限り、「できない」、「無理」という否定語を決して口にしてはいけません。これは、言霊になり、自己暗示に成りかねず、そこから先への進展に影響を与えます。それは、本人個人だけではなく、チームや組織、そして会社全体にも広がってしまい、お客様の心象にも影響を与えてしまい兼ねません。

自分や自社ができなくても、他人や他社ができている場合は往々にしてあります。技術にはできないことはなく、工夫次第。要求に近づける、代替・類似提案、次期開発に申し送りするなど、達成できるはずです。
わかりやすい例は、スマートフォンの誕生です。静電シートが世に無いときはできない製品でした。半導体技術の進化、専用SoCの開発、iOSの開発など多岐に渡る新技術を結集することで成立しています。そして、iPhoneの発売からそんなに時間も経たないうちに、世界の各社からスマートフォンが発売されました。

プロダクトアウト理屈

良識ある皆様は、製品や商品・サービスの開発において、マーケットインとプロダクトアウトのどちらの思想を取り入れていますか?
マーケットインは、市場ニーズを主眼にしていて、プロダクトアウトは、作り手都合の理論に主眼をおかれています。
マーケットインの思想を持ち、市場や将来を予測して市場ニーズの理解度が高いチームが開発した製品と、その逆のチームが開発した製品の売上、販売台数、顧客満足などはどちらに軍配が上がるでしょう。

プロダクトアウトを貫き通せることは、ただ一つで、物理的に成立しない場合だけです。しかし、他社製品が成立しているのであれば、理由になりません。自己都合なのか、プライドなのか、失敗回避、保有技術力がない上に勉強することを嫌ってのことなのか、会社、組織、チーム、個人のそれぞれに真相の理由は様々あるでしょう。

やり直しを嫌う

誰しもが、せっかく苦労して出来上がったもの、出来上がりつつあるものに変更を指示されると、心身がおかしくなりそうになります。
朝令暮改を繰り返されると、やる気やモチベーションにも影響します。朝令昼改があったら、明日は代休で様子見ですかね。
特に技術者は、その傾向が強いと思います。誰もが、「造る喜び」を持っています。日常生活の中では料理をつくることもそうです。
自己満足だけの場合もあれば、誰かに評価される嬉しさ・楽しさも倍増します。
技術者以外でも、数十ページの資料を作成すると、せっかく作ったページや文章を消したくない思いに駆られます。人間ってそういうものです。しかし、評価される画は、「消すことも描くこと」としていて、結果、全体的にバランスの取れた見事な評価の高い画になります。

仕様変更が、一番嫌いという技術者は多くいます。仕様変更の受け入れを回避するために理屈を探し、プロダクトアウトの理屈にもなっていきます。
しかし、製品開発に開発中の仕様変更は宿命です。技術屋の宿命。抵抗することを諦めて、気持ちよく受け入れられるような考え方を持つようにするのと同時に、仕様変更を指示する側も配慮する気遣いを持つようにしましょう。

宿命のダメージを軽減する準備として、先行要素技術開発をオススメします。
製品のブロック図、デバイス毎に回路図、基板図、プログラムなどをブロックとして完成させ準備しておくことで、編集設計で製品化できるようにする手法です。

技術資産館 TAL (Technology asset library)

技術資産館 TALをつくりこれらを「技術の棚」に、開発を補助するための開発ツールは「ツールの棚」に保管しておきます。
予め準備しておいた要素技術ブロックを「技術の棚」「ツールの棚」から持ってきて、組み合わせ、ブロック間のインターフェースを調整し製品化していきます。
これらの技術資産は、後継者に継承、伝承していけます。あなたの会社のDNAとして育ち成長していきます。
要素技術ブロックの改良や派生させた要素技術ブロックは、変化点管理、新規性管理、READMEを明記しておくと、そのブロックを採用する方に技術の伝承を正しく行えます。

プログラムでは、仕様違いを準備しておくと、製品やサービスプランの差別化を構成することが容易になります。
例えば、そのデバイスの通信方式がI2CとSPIの両方を備えていた場合、それぞれに対応した2種類のプログラムを準備しておきます。
設計思想は、製品仕様maxの設計をしておいて、仕様を剥ぎ取る、未実装にすることで仕様ダウン、またはラインナップ化させていきます。Hi/Mid/Loモデルなど。
ビルドアップして行こうとするから大変になります。最大の仕様で全体を俯瞰したmaxの設計構想と開発の全体像を全員で把握し共有します。

仕様が最小のLoモデルからビルドアップ開発しがちですが、短時間で開発しようとすると、継ぎ接ぎが増えるほどに品質、バグへの懸念も高まっていきます。
基板設計では、部品を追加する土地が足りなく、土地確保の手戻り設計も増えます。全体を俯瞰したmaxの設計構想でレイアウト設計しておくと、土地の分譲やパターン面積、適切なGND設計も正しく行えるようになり、開発ロスを低減できます。
先行要素技術開発の段階では、クラッシュ アンド ビルドを繰り返しても、製品への影響はなくより品質が高まりますが、製品開発の段階でのビルドアップは、なるべく避けたい行為になります。

仕様上、技術資産館TALにない技術が必要な時は、製品化開発とは別に並行してブロック開発を要素技術開発として行い、製品開発のプロセスへ投入します。

このような準備が整うほど、仕様変更に対する抵抗感も下がり、「やり直し」「させられた」という想いが薄まるはずです。それよりも、準備してあるので、「できます、できます、やりましょう」と前向きな姿勢になれて、関係者とのギクシャク回避というよりかは、チーム力が高まり、会社の成長性も期待できます。
さらに、下記のVUCAに適応していくにも、これからのモノづくりには欠かせない手法になっていくでしょう。
適応性が高いことは、市場競争でも優位性が高くなります。準備ができていること、仕様変更への適応能力が高いことは、技術屋、技術部門としても「評価・信頼」され、頼りにされるようになっていくでしょう。

まずは、技術資産になっている最新の自社製品やベンチマークした他社製品をブロック単位に分解して「技術の棚」へ保管してみてはいかがでしょうか。

但し、オープンソースを検証せずにそのまま使うことは避けるべきです。必ず、自社で保証できる状態に改変して、自社のモノとして扱えるように検証して成立させてください。不具合やクレームが出た時、原因解析できず解決できない事態に陥らないようしておく必要があります。

VUCAな時代の未来予測

過去より、現在、未来の順で、新技術の誕生や開発期間の短縮は間違いなくAIの進化と共に加速していきます。
マーケットインでもなく、ましてやプロダクトアウトもなく、このVUCAな時代に適応していくためには、未来予測を重視していくことが重要になりそうです。VUCAな時代に未来予測とは、矛盾していないか?と聞こえてきそうですが、5年以上先の予測に対しては矛盾していると言えそうですが、1年後、2年後、3年後くらいまでは、矛盾していないと言えるような適応方法を構築すべき現状に我々はいることを重視した方が良さそうです。

そのためには、1年後発売する企画~生産・販売を実現させるとします。どのように?戦略、企画、デザインは非常に重要です。
しかしながら、立案担当者は誰もが納得できるビジョンや企画を説明しきれないと思います。なぜなら、VUCAだからです。ではどうするか?
VUCAとは、Volatility(変動性)・Uncertainty(不確実性)・Complexity(複雑性)・Ambiguity(曖昧性)です。
これらを関係者でまずは共有し、V、U、C、Aそれぞれに対してプランA,B,Cを準備しておき、走りながら市場動向を観察し続け、高速で修正していく手法もあります。

そのためには、PDCAよりもOODAです。
PDCAはP(Plan:計画)D(Do:実行)C(Check:評価)A(Act:改善)を廻すことです。
OODA(ウーダ)ループは、 Observe(観察)Orient(仮説構築)Decide(意思決定)Act(実行)の4つのプロセスを高速にループさせるフレームワークです。
組織や権限のあり方も今までのような思想・思考では、企業変革力がある会社にしていくには障害になる場合があるでしょう。

1年目の開発期間中に次の2年後のあるべき商品・サービスが、市場動向の観察によって鮮明になってくるので、軌道修正をかけて当初の計画から少しずれた着地地点に向けてOODAで高速に修正、または並行して新規事業を立案していきます。
予定していた着陸滑走路(企画目標)が移動しているので、移動先の滑走路(修正後の目標)へ軌道修正しないと不時着になってしまいます。

それを繰り返して3年後を迎えた時には、3年前(または見直していた2年前、1年前)に予定していた今ある着地点の移動先が、過去より比較的早い段階である程度の精度もって、関係者全員で予測できるようになっていることでしょう。
その時、競合他社との差はどうなっているでしょうか。そんなことより市場の評価を得られることやファンが増えることが大事で、達成感ややりがいを味わえ、ワクワク、嬉しく楽しく、自信もつきますよね。

VUCAの特徴の一つに、〇〇世代の特徴や個々人の価値の変化、嗜好、ニーズの分散や多様性があるので、昔のような何万台の販売台数、ロングセラーなどは望めなくなるでしょう。
ここで重要になるのが、「付加価値」になります。生成AIに製品や商品・サービスを高める方法を壁打ちしてみても有効です。
プロンプト(生成AIへ投げかける入力)を適切、詳細にすればするほど、ハルシネーション(誤報)が減りますが、生成AIの回答内容は検証することが必須です。

これらは、会社組織、チーム、個人としての「VUCAな時代の未来予測」になります。
ここでいう未来とは、今現在もそうですし、霞んで見えている1,2年後のことです。既に皆様は当事者になっています。

さらに、スタートは2023年頃に切られましたが、役職、社歴、年齢に関係なく、誰もが、自分の右腕、従順な部下として「生成AI」を「用途別」に「何種類」も持つようにもなっていくでしょう。

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