
目次
不確実な時代に、どう開発し、どう判断するか
市場、技術、社会環境の変化は、
日本に限らず、世界中でこれまで以上のスピードで進んでいます。
こうした外部環境の変化は、
市場や顧客、競合の在り方を変え、
結果として、自社や組織の開発の進め方そのものに影響を与えます。
このような状況下では、
「一度決めた計画を守り切る力」よりも、
変化に応じて調整できる力が、
製品開発や事業開発において重要になってきています。
こうした状況は、
Volatility(変動性)・Uncertainty(不確実性)・Complexity(複雑性)・Ambiguity(曖昧性)
の頭文字を取って VUCA と呼ばれることもあります。
ただし、本ページで扱うのは
「VUCAという言葉」そのものではありません。
その環境下で、実際にどう開発を進め、どう判断し、技術をどう残すか
という、実務に近い視点です。
開発力とは、変化に対応できる力の総和
製品開発では、
製品設計と工程設計の両方を含むエンジニアリング力が求められます。
ここで言うエンジニアリング力とは、
単に技術が高い、設計ができる、ということではありません。
- 仕様変更を前提に考えられているか
- 再設計や修正が、現実的なコストで可能か
- 開発途中の判断を支える材料が揃っているか
こうした 実務としての開発耐性 を含めた力です。
3D CAD やシミュレーションを活用した
バーチャル・エンジニアリングは、
並行開発や早期検証を可能にし、
結果として、意思決定のスピードと精度を高めてくれます。
優日堂 Lab が大切にしていること
優日堂 Lab では、
「完成品を作ること」そのものよりも、
判断につながる試作や PoC を重ねることを重視しています。
- 作ってみて分かること
- 試したからこそ見える課題
- 次に進む/止めるを決められる状態
これらを積み重ねることで、
無理のない形で次の一手を選べるようになります。
開発現場でよく起きること
開発に関わる多くの方が、
「やり直し」や「仕様変更」に、少なからず負荷を感じています。
時間をかけて作ったものに変更が入ると、
精神的にも体力的にも消耗します。
これは技術者に限らず、
資料作成や企画立案など、
ものづくり全般に共通する感覚だと思います。
だからこそ、
変更が起きる前提で準備しておくことが、
結果的に負担を軽くします。
技術を「資産」として残す考え方
優日堂 Lab では、
要素技術や設計、プログラムを
「使い捨て」ではなく
「再利用できる形」で整理することを勧めています。
- 回路
- 基板
- プログラム
- インターフェース設計
これらをブロックとして整理し、
必要に応じて組み合わせることで、
開発スピードと品質の両立がしやすくなります。
仕様の最大形を俯瞰して設計し、
必要に応じて削ることでラインナップを構成する。
この考え方は、無理な後付けを減らすうえで有効です。
未来を完全に読むことはできない
数年先を正確に予測することは、誰にもできません。
しかし、1〜3年先を見据えながら、
観察・仮説・判断・実行を繰り返すことは可能です。
そのためには、
計画を固定するよりも、
状況を見ながら修正できる余地を残しておくことが重要になります。
PDCAよりも、
観察と意思決定を重視した
OODA的な考え方が、
現場ではしっくりくる場面も増えています。
変化の中で、価値をつくり続けるために
製品やサービスは、
大量生産・長期ロングセラーの時代から、
価値や意味を問われる時代へと移っています。
付加価値とは、
機能だけでなく、
使われ方や文脈を含めたものです。
生成AIを含め、
使える技術は増えていますが、
検証し、自分たちのものとして理解することが欠かせません。
最後に
ここで書いていることは、
特別な理論ではありません。
多くの開発現場で、
実際に起きていること、感じられていることを、
整理して言語化したものです。
変化の中で、
どう考え、どう準備し、どう進めるか。
そのヒントとして、
このページが何か一つでも役に立てば幸いです。
次の一歩へ
ここで整理した考え方や取り組みは、
実際の試作・PoCや学習、個別相談へとつながっています。
試作・PoCの取り組みを見る
実際に手を動かしながら、
検証し、判断し、次につなげるための取り組みを紹介しています。
カリキュラムを見る
基礎から応用まで、
「分かる」「試せる」「自分で判断できる」状態を目指した
実践型の学習シリーズです。
相談する
まだ形になっていない構想や、
試すべきか迷っている段階でも構いません。
開発や技術の視点から、
一緒に整理するお手伝いができればと思っています。
